【システム手帳】ミニ6
秀革堂のシステム手帳にミニ6が仲間入りします。ミニ6は自分も含め周りに使っている人がいなかったので今まで作る機会が無かったのですが、世間的には気軽に使えることからバイブルサイズ以上に需要があるような気がします。
YOUTUBEで色々な方の使い方を見て参考にしたのですが、ミニ6とかM5とか複数持ちしている方も多かったです。大きさや金額から気軽に持てるのでTPOに合わせて使い分けているようでした。特にM5は財布として使えるように設計されたものがあるようで、すごく参考になりました。M5ウォレットは今後秀革堂でも是非作りたいと思っています。
今回のミニ6の仕様
ミニ6サイズの製作は初だったのでサイズ決めに時間がかかりました。さっそくバインダー金具とリフィルを取り寄せて採寸しました。バインダー金具は11mm、13mm、20mmあたりが主流のようです。今回は20mmを採用しました。
決定サイズは高さが144mm、幅は開いて240mm、閉じた状態では110mm(ベルト含まず)です。決定にあたりアシュフォード、ダビンチ、ファイロファックスなどの20mmリング採用ミニ6のサイズを一通り調べてみました。決定サイズはアシュフォードの製品に近い数字です。ダビンチはかなりコンパクトに設計されているイメージです。逆にファイロファックスは閉じたサイズで12cm前後あるので開きで26cmほどあると推測できます。(アシュフォード以外のメーカーの多くは開いた時のサイズまで公表していないので推測です。)
開いた時の左側にマチ付きのポケットを採用しているのを見て”ときめいた”ので真似してみました。かなり薄く漉いたつもりでしたが貼り合わせ後に折り目を付けてもあまりスマートな見た目にはなりません。次回は別裁ちにしてみようかと思っています。
右側はマチなしポケットとその下方にカードポケットを付けました。ペンホルダーは15mmまで対応の物をポケットに縫い付けてあります。本体を閉じるとペンホルダーとリフィルが干渉するので次回はもう少し外側へ移動しようかと検討中。ファイロファックスのように本体の幅を大きくすれば干渉問題は簡単に解決するのですが幅があまり大きいとカッコ悪いので幅は変えずに外へずらしてアシュフォードによくある可動式のペンホルダーにしようと設計中です。
ペンホルダーには問題がもう1つあって、それはどの高さに付けるかということです。ミニ6は高さが14cm程しかないので下手な位置につけると上下どちらかからペンがニョキっと飛び出すことに。ペンによってホルダーの位置が様々なのですべてのペンに合うペンホルダーは不可能です。バイブルサイズの場合は本体が大きいので多少のペンの上下は飛び出しにはなりません。結局自分が普段よく使うジェットストリームに合わせてしまいました。今後変更するかもしれません。
M5の場合はどうするのが良いのでしょうか?おそらく皆さん短い専用のペンをお持ちだと思います。それらの平均値で製作できればいいのですが・・・。ペンホルダーは製作の難易度をグッと押し上げる割に使われないことも多いようです。後付けのペンホルダーを使用することを定めた国際条約でもできるといいのですが(笑)。
今回の試作ではアリゾナのトープを表胴版に、ベルーガの焦茶色を内装に使いました。アリゾナはヌメ革ですが、とにかく柔らかい革で内縫いの袋ものでもいけるんじゃないかと思う程のクタっと感です。0.9mmにべた漉きして0.6mmの硬いヌメを裏打ちしました。ちょうど良いしなり具合にできたと思います。内装のベルーガはシボを型押しした革で全体には柔らかめですが銀面だけが硬いのでキズの付きにくい革です。濃い焦茶とすることでペン汚れなどが目立たない内装にできたと思います。
ストラップはバイブルサイズの19mm幅では少し太い気がしたので16mm幅で製作しました。ホールの位置を模索中。
近々新たな仕様で色違いをいくつか製作しようと思っています。完成したらインスタとCREEMAに掲載する予定です。この流れでM5のお財布仕様までつなげたいと思っております。