【テンペスティーマイネ】良質なイタリア産タンニン鞣し革
秀革堂でタンニンなめしの定番として使う革のひとつにテンペスティー(TEMPESTI)社のマイネ(MAINE)があります。
この革を初めて見た時はテンションが上がりました。タンニンなめしの革なのに鮮やかなパステルカラーがあり、54色もラインナップされています。珍しさでピンクやブルーを仕入れたのがきっかけです。
マイネの魅力
マイネはイタリアの名門タンナーであるテンペスティ社が作る植物タンニンなめしのカラフルなヌメ革。
テンペスティ社と言えば代表的な革にエルバマット(ELBAMATT)があります。
エルバマットは世界中で評価されている革ですが、オイルが多くしっとりしているので好みが分かれるところです。自分的にはオイリー過ぎると感じています。
マイネは適度な油脂分でヌメ革特有のコシがあり、柔軟性にも優れひび割れしにくいのが魅力です。
革の表情を隠さない染料染色だけでタンニンなめし革には難しいと言われているパステルカラーの色合いが出せるのは同社ならではの技術として評価されています。
新品時はマットな質感ですが徐々に色濃く変化し、深い艶のある状態にエイジングします。このエイジングのしかたも私の好みです。
マイネの作例
淡い色のマイネは汚れが目立ちやすいので濃い色のみ使うようにしています。マイネの一番の魅力は柔らかすぎず硬すぎず適度な張り感だと思っています。リスシオで気に入っている数少ない革のひとつです。